まず、2つの文を見てもらいたい。
I have a pen. 私はペンを持っている。
I go to the library. 私は図書館へ行く。
英語の文は普通、主語と動詞がある。1つ目の文では、Iが主語、haveが動詞で、2つ目の文では、Iが主語、goが動詞である。(「~は」が主語で、「~する」が動詞。)
1つ目の文のa penのことを目的語と言う。簡単に言えば、「~を」にあたる語句である。難しく言えば、動詞の働きを受ける名詞とも言える。
それでは、to the libraryは目的語だろうか。いいえ、違う。to,at,inなど(前置詞)がつくと(to不定詞はここでは考えない。)目的語にはならないのである。飾る言葉、つまり修飾語ということになる。
さらにいくつか例文を挙げておく。
You study English. あなたは英語を勉強します。
You speak English. あなたは英語を話します。
He reads a book. 彼は本を読みます。
She likes this bag. 彼女はこのかばんが好きです。
They play tennis. 彼らはテニスをします。
He plays the piano. 彼はピアノをひきます。
You do your homework. あなたは宿題をします。
ここまでは目的語のある文。目的語のない文も見ておこう。
You go to school. あなたは学校へ行きます。
He walks to school. 彼は歩いて学校へ行きます。
She runs in the park. 彼女は公園で走ります。
He lives in Japan. 彼は日本に住んでいます。
動詞に注目すれば(そして、これが正攻法だが)、目的語をとる動詞と、目的語をとらない動詞があると言える。動詞によっては同じ動詞でも、目的語をとったりとらなかったりするので注意が必要である。例えば、runは「走る」という意味では目的語をとらないが(例外あり)、「経営する」、「立候補させる」という意味では目的語をとる。(「立候補する」は目的語をとらない。)