不定詞の名詞的用法と動名詞は、どちらも「~すること」という意味を表す。
共通点として、主語、動詞の目的語、補語になることができる。
相違点として、動名詞は前置詞の目的語になることができるが、不定詞は前置詞の目的語になることはできない。
共通点として、動詞の目的語になることができると書いたが、動詞によっては、動名詞だけを目的語にとるものと、不定詞だけを目的語にとるものがある。
動名詞だけを目的語にとる動詞は、enjoy(楽しむ)、finish(終える)、stop(やめる)など。
不定詞だけを目的語にとる動詞は、want(望む)、hope(希望する)、decide(決定する)など。
動名詞と不定詞の両方を目的語にとる動詞は、like(好む)、begin(始める)、start(始める)など。
注意しなくてはいけないのはstopが使われた文である。
He stopped to talk. 彼は話すために立ち止まった。
<stop+to不定詞>で、「~するために立ち止まる」の意味。
He stopped talking. 彼は話すのをやめた。
<stop+動名詞>で、「~するのをやめる」の意味。
stopの後のto不定詞は修飾語、動名詞は目的語になる。