第5文型(基礎編)

第5文型は「主語+動詞+目的語+補語」の文で、目的語と補語にイコールの関係がある。

This music makes me happy. この音楽は私を幸せにします。

This musicが主語、makesが動詞、meが目的語、happyが補語。目的語と補語にイコールの関係がある。I am happy.という関係が含まれているともいえる。

We call the dog Pochi. 私たちはその犬をポチと呼びます。

Weが主語、callが動詞、the dogが目的語、Pochiが補語。目的語と補語にイコールの関係がある。The dog is Pochi.という関係が含まれているともいえる。

さらに例文を見てみよう。

She named the cat Tama. 彼女はそのネコをタマと名付けた。

I found him a good teacher. 私は彼がよい先生だとわかった。

They elected her chairperson. 彼らは彼女を議長に選んだ。

He painted the wall gray. 彼は壁を灰色に塗った。

She left the door open. 彼女はドアを開けたままにした。

Tom kept his room clean. トムは部屋をきれいにしておいた。

I think her a kind girl. 私は彼女が親切な少女だと思う。

第5文型では補語は名詞や形容詞で、目的語と補語にイコールの関係がある。(現在分詞、過去分詞、to不定詞、原形不定詞も補語になることがある。)

 

第4文型

第4文型は「主語+動詞+目的語+目的語」の文で、前の目的語を間接目的語、後の目的語を直接目的語という。

He told us the story. 彼は私たちにその話をしてくれました。

Heが主語、toldが動詞、usが間接目的語、the storyが直接目的語。この文は次のように書き換えることができる。

He told the story to us. 彼は私たちにその話をしてくれました。

usとthe storyを交換して、usの前にtoを付け加えている。新しくできた文は、Heが主語、toldが動詞、the storyが目的語、to usは修飾語で、「主語+動詞+目的語」の第3文型になる。

My father bought me a bike. 私の父は私に自転車を買ってくれました。

この文も第4文型だが、第3文型に書き換えると、

My father bought a bike for me. 私の父は私に自転車を買ってくれました。

今度はtoではなく、forが使われている。

第4文型で使われる動詞を見ておく。

buy(買う)、give(与える)、make(作る)、show(見せる)、teach(教える)、tell(話す)、send(送る)、ask(尋ねる)など。

第4文型から第3文型に書き換えるとき、toを使うのはgive,show,teach,tell,send,・・・、forを使うのはbuy,make,・・・。askはofを使う。

第2文型(高校生向けの内容を含みます。)

第2文型、つまり「主語+動詞+補語」の文について見ていきたい。

This is a pen. これはペンです。

Thisが主語、isが動詞、a penが補語である。この文で補語は主語を説明している。主語と補語にはイコールの関係がある。補語になるのは名詞(物の名前)や形容詞である。(名詞や形容詞に相当する語句も補語になる。)

You are kind. あなたは親切です。

Youが主語、areが動詞、kindが補語。

さらにいくつか例文を見てみる。

I feel sad. 私は悲しく感じています。

He became a doctor. 彼は医者になった。

That sounds good. それはいいね。

第2文型で使われる動詞について見ておきたい。

1、be動詞(~です)

2、変化を表すもの(~になる)go,come,get,turn,become,grow,run,makeなど

3、留まることを表すもの(~のままである)remain,stay,keep,lie,standなど

4、知覚を表すもの look(~に見える)、taste(~の味がする)、feel(~に感じる)、sound(~に聞こえる)、smell(~のにおいがする)など

5、判断を表すもの appear(~に見える)、seem(~と思われる)、prove(~であることがわかる)、turn out(~であることがわかる)など

第2文型では補語は名詞か形容詞で、主語と補語にイコールの関係があることをおさえておきたい。

文型

英語の文をいくつかの形に分類する考え方に「文型」というのがある。例文で見てみよう。

He runs. 彼は走る。

この文は「主語+動詞」の第1文型。(~は~する。)

You look happy. あなたは幸せそうに見えます。

この文は「主語+動詞+補語」の第2文型。(~は~に~する。)補語は主語や目的語を説明する語句で、ここでは主語を説明している。主語と補語にイコールの関係があるともいえる。

I know him. 私は彼を知っている。

この文は「主語+動詞+目的語」の第3文型。(~は~を~する。)

My father bought me a bike. 私の父は私に自転車を買ってくれました。

この文は「主語+動詞+目的語+目的語」の第4文型。(~は人に物を~する。)

We call him John. 私たちは彼をジョンと呼びます。

この文は「主語+動詞+目的語+補語」の第5文型。(~は~を~と~する。)ここでは補語は目的語を説明している。目的語と補語にイコールの関係があるともいえる。

第2、第4、第5文型については後で詳しく見ていきたい。

おすすめの本

私も最近知ったのだが、世界で最も売れているといわれる英文法の本を紹介したい。

ケンブリッジ大学出版から出ている「English Grammar in Use」である。いくつか種類があるが、答えとeブック付きのものをおすすめしたい。

見開き2ページが1つのユニットで、左側に説明や例文があって、右側は練習問題になっている。145のユニットがあり、メインの部分だけで約300ページのボリュームである。付録や追加の練習問題もあり、全部で約380ページである。

レベル的には高校生レベルの難易度で、全部英語で書かれている。高校1年生か2年生で英語が得意な人に特におすすめしたい。

主語と動詞と目的語

まず、2つの文を見てもらいたい。

I have a pen. 私はペンを持っている。

I go to the library. 私は図書館へ行く。

英語の文は普通、主語と動詞がある。1つ目の文では、Iが主語、haveが動詞で、2つ目の文では、Iが主語、goが動詞である。(「~は」が主語で、「~する」が動詞。)

1つ目の文のa penのことを目的語と言う。簡単に言えば、「~を」にあたる語句である。難しく言えば、動詞の働きを受ける名詞とも言える。

それでは、to the libraryは目的語だろうか。いいえ、違う。to,at,inなど(前置詞)がつくと(to不定詞はここでは考えない。)目的語にはならないのである。飾る言葉、つまり修飾語ということになる。

さらにいくつか例文を挙げておく。

You study English. あなたは英語を勉強します。

You speak English. あなたは英語を話します。

He reads a book. 彼は本を読みます。

She likes this bag. 彼女はこのかばんが好きです。

They play tennis. 彼らはテニスをします。

He plays the piano. 彼はピアノをひきます。

You do your homework. あなたは宿題をします。

ここまでは目的語のある文。目的語のない文も見ておこう。

You go to school. あなたは学校へ行きます。

He walks to school. 彼は歩いて学校へ行きます。

She runs in the park. 彼女は公園で走ります。

He lives in Japan. 彼は日本に住んでいます。

動詞に注目すれば(そして、これが正攻法だが)、目的語をとる動詞と、目的語をとらない動詞があると言える。動詞によっては同じ動詞でも、目的語をとったりとらなかったりするので注意が必要である。例えば、runは「走る」という意味では目的語をとらないが(例外あり)、「経営する」、「立候補させる」という意味では目的語をとる。(「立候補する」は目的語をとらない。)

be動詞と一般動詞

英語を学ぶとき、まず最初に立ちはだかる大きな壁は、be動詞と一般動詞の区別である。

am, are, isがbe動詞で、「~です」、「います」、「あります」という意味である。

一般動詞は主に動作を表し、play(する),study(勉強する),walk(歩く)などがある。have(持っている),like(好き),live(住んでいる)などは状態を表す。

よくある間違いとして、be動詞と一般動詞を一緒に使ってしまうということがある。これを解決するためにbe動詞の文をいくつか挙げて考えてみよう。

I am Ken. 私はケンです。

I’m fine. 私は元気です。

You are kind. あなたは親切です。

This is a pen. これはペンです。

That is a new door. あれは新しいドアです。

He is a teacher. 彼は先生です。

He is 43 years old. 彼は43歳です。

She is from Australia. 彼女はオーストラリアの出身です。

It’s on the desk. それは机の上にあります。

be動詞とともに使われる語句は、名前、物、職業、様子を表す語句(形容詞)、fromやonなど(前置詞)であることが分かる。一般動詞とともに使われる語句もほとんど同じだが、be動詞が使える場合は限られている。すなわち、be動詞はイコールの関係を表しているときにだけ使われる。(一般動詞でもイコールの関係を表す場合があるが例外的と言える。)

 

数学のおすすめの学習法

例えば、高校生の微分積分の問題で、2つの放物線の共通接線を求め、さらに2つの放物線と共通接線で囲まれた図形の面積を求める問題がある。

まず、1つの放物線上の接点を文字を使って表し、それを利用して接線の方程式を表す。その接線がもう1つの放物線とも接するから、放物線の式と接線の式からyを消去した2次方程式の判別式が0になる。このことから接線の式を求めることが出来る。

次に、判別式が0になるということを利用した式から接点のx座標を求め、さらに最初の接点のx座標、放物線どうしの交点のx座標を求め、グラフの上から下を引いた式をxのそれぞれの区間で積分すれば、囲まれた図形の面積を求めることが出来る。

さて、ここからが本題である。この問題が仮に解けなかったとしよう。その時でも5分位は考えてほしい。

その後、解答や解法を見て解き方を確認する。途中までは解けた場合、どこでつまずいたかを把握しよう。ノートに書くのも良いだろう。1度最後まで確認したら、もう1度解き方の流れを簡単にでもいいので、目で追ってもらいたい。そうすると理解も深まり、記憶にも残るだろう。

自分では理解出来ない問題は、友人や学校の先生、塾の先生に質問すると良い。

最新のおすすめの学習法

生徒からの質問で、「英単語が覚えられないのですが、どうしたらいいですか?」というのがある。「10回ぐらい練習すればいいよ。」と答えている。

私自身は、出て来た単語を覚えるのにそれほど苦労はしなかった。しかし、さすがにこの年になると記憶力も衰え、少しレベルアップを図りたいと思い単語帳を使って勉強してみた。

使った単語帳はアルクの「夢をかなえる英単語新ユメタン2 難関大学合格必須レベル」である。単語1つにつきフレーズが2つ書いてある形式で、CDがついている。CDでは単語を25×4、フレーズを1つだけ25×4でAで5セット、Bで5セット合計1,000の単語が覚えられるようになっている。

まず、Aだけ1日約70分、7日間ほど聞いてみた。忘れている単語も多く、8割くらいの知識だったが、9割5分くらいまで覚えられた。この方法だとユメタン1と2で、1か月で大学受験に必要な単語が覚えられるかもしれない。これとは別にCNNを時々見ていたが、大分聞き取れるようになった。

単語帳はいろいろあるし、自分に合ったものを使えばいいと思う。CDなどの音声もぜひ活用していただきたい。